日本の食文化１5 豚肉

弥生時代、古墳時代の遺跡から豚の骨が出土されています。その後、戦国時代にキリスト教イエズス会の宣教師が、キリシタン大名たちを介して肉食の慣習を日本に持ち込んだため、一時的に豚肉が食べられるようになました。江戸時代には食べていたとの記載があります。しかし一般庶民に広がったのは明治以降だと言われています。

 豚肉は日本が世界に誇る味と品質を備えた食材で、ジューシーさ、風味、やわらかい食感のよさ、豚肉の脂肪の甘味、口中での溶け具合などが日本の豚肉のおいしさだと言われています。

1位　鹿児島県

2位　北海道

3位　茨城県

4位　青森県

5位　宮崎県

6位　千葉県

7位　群馬県

8位　神奈川県

9位　長崎県

10位  埼玉県

（出典：プリラン47）　https://preran47.com/

上のサイトによると京都府の豚肉生産量は第42位です。牛肉の消費量が1位～3位にランキングされています（調査によって異なる）。上サイトより牛肉の生産量は23位ですので京都府は豚肉を食べる食文化よりも、牛肉を多く食べる食文化が根付いている地域だということがわかります。

ブランド豚と呼ばれている種類は全国で400種類以上あるようです。

日本では牛肉と異なり基準が明確ではなく業者や生産団体が項目により審査され、ブランド豚のネーミングをつけて販売します。

基準があいまいな部分もあるために、豚の品種、飼育環境、飼料などを他の豚肉と差別化して販売しているので、国産豚肉と比べてコストがかかるので高価な豚肉として流通しています。

他の豚肉よりも高めの価格であってもブランド名の付いた豚肉は手間暇かけて飼育されている分、肉が柔らかく、ジューシー、脂身に甘味があるなど高品質な豚肉が多く、消費者はついブランド名の付いている豚肉の方に手を伸ばしてしまいます。

具体的なブランド名は「日本のブランド豚」で検索してください。多くサイトで日本のブランド豚の美味しさを宣伝しています。

豚肉は牛肉に比べると低カロリーであること、ビタミンB1が豊富であることがあげられます。

牛肉と豚肉を比べた時に、豚肉のカロリーは牛肉の約半分、ビタミンB1の含有量は豚肉は牛肉に比べて140倍多いことがわかりました。ビタミンB1は疲労回復に良い、夏バテ防止に多く摂りたいビタミンです。

（参考資料：農林水産省ホームページ）

https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0008/07.html

日本には豚肉を使った料理がたくさんあります。郷土料理もありますし、日本全国で食べられている一般的な豚肉料理もあります。

豚には捨てるところが無いと言われる程ほとんどの部位が食べられます。これは世界共通ではないでしょうか？

豚の内臓、耳、足、舌、筋（すじ）、また部位ごとに食感や味も異なります。豚のどこの部位を食べるか食べないかは、その人の嗜好や地域によっても異なります。

近年では日本を訪れた外国人に人気の豚肉料理もたくさんあります。

上記写真は神奈川県の「やまゆりポーク」というブランド豚を使った弁当（駅弁）です。

豚肉の味噌焼き弁当。「やまゆりポーク」は農林水産大臣賞受賞していると記載されています。

宗教などの理由により豚肉を食べられない人達もいます。イスラム教は豚肉を食べません。またベジタリアン（菜食主義者）やビーガンも豚肉を食べません。

自分は豚肉が大好きだからと言って相手も同じように豚肉が大好きだ（食べられる）とは限りませんので会食の時等には前もって確認しましょう。

日本の食文化・日本の豚肉を通して日本理解が深まることを願っています。

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