日本情報 日本語 危機言語・方言サミット

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今回の話題は、日本情報 日本語 危機言語・方言サミットについてです。

 

みなさん、世界中にいくつの言語があると思いますか? 

じつは言語のほかに方言というのもあって、その境目は明確ではありません。研究者によっても言語の数え方は異なりますが、6千から7千ほどと言われています。

しかし、その中のかなりの言語が、高齢者は話せるが下の世代に受け継がれていないという、時間の経過によって消滅する可能性が極めて高い状態にあるのです。

世界遺産などを所管するユネスコは、日本にもそういう言語が8つある、と2009年に発表しました。アイヌ語、八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語です。それまでアイヌ語以外は~方言と呼ばれてきましたが、ユネスコは独立した言語相当だと判断したようです。アイヌ語と八丈語以外はすべて奄美沖縄、つまり琉球ですね。

ユネスコの発表を受けて、日本の文化庁はそうした言語の保存継承活動を積極的に進めようとして、2015年度から毎年「危機的な状況にある言語・方言サミット」というのを開催しています。それぞれの言語が話される地域でサミットを開催し、こうした状況に少しでも関心を持ってもらうのがおもな目的の一つです。

ですが、文化庁のこの動きに直接火をつけたのは、じつはアイヌでも琉球でもない、東京都の八丈町なんです。この話の続きはまた。

 

執筆:金田章宏(国立大学法人千葉大学 国際学術研究院 名誉教授 )

 

にほんあいBLOGを通して日本語 危機言語・方言サミットへの理解が深まりますことを願っています。

 


<にほんあい/Nihon-i事務局からのお知らせ>

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