日本文化「柿=かき=Japanese persimmon」を使うことわざと俳句と日本食

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今回の話題は、「柿=かき=Japanese persimmon」を使うことわざと俳句と日本食についてです。

 

先日の神楽坂善國寺(毘沙門天・ジャニーズ寺)さんからおすそ分けの柿について掲載しましたところ、日本に古くから伝わることわざと俳句が浮かびましたのでご紹介します。

 

 

1.柿が赤くなると医者が青くなる

意味:柿には栄養があり、柿が出回る頃になると病気が減り、医者が暇になります。つまり柿にはビタミンなどの栄養豊富であり、医者は患者が減って青ざめるということ。柿の栄養効果を盛り込んでいます。

 

 

柿が色づくと医者が青ざめるというのですから、どんな高い栄養素が含まれているかというと、ビタミンCが豊富、カリウム、β-カロテン、タンニン、食物繊維などです。

 

 

2.桃栗三年、柿八年=もも、くり、さんねん、かき、はちねん

意味:桃と栗は芽生えてから実がなるまで三年かかり、柿は八年もかかり実がなります。何事も成し遂げるには、それ相応の年数が必要であることのたとえです。

 

 

3.柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺=かきくえば かねが なるなり ほうりゅ

うじ

正岡子規の俳句で生涯に20万を超える俳句を詠んだ正岡子規の作品のうち最も有名な句だとも言われています。

柿を食べていると法隆寺の鐘の音がきこえてきて。秋になったのだというしみじみとした心境を詠んだ句です。

 

「柿」は秋の季語で「干し柿」は冬の季語になります。

「柿」ひとつを取り上げても干す時間を知り、季節の移り変わりを伺い知ることができます。

 

では今度は、柿を使った日本食にはどんな料理があるのでしょうか?

写真は「柿なます」で、奈良県の郷土料理です。

※岐阜県の郷土料理だという説もあり。

 

柿と大根刻んで、三杯酢(さんばいず)などで味付けしたものです。

写真は和食屋さんで提供されたひと品です。

 

日本ではお正月に「柿なます」を作るご家庭も多くあると思います。大根の白と柿の赤で紅白になっておめでたい彩のひと品となりますね。

 

欧州の柿と日本の柿には大きな違いがあるようです。

ですから柿は英語にすると“Japanese persimmon”と訳されるのでしょう。日本の柿は美味しく、栄養価も高い、医者が青くなるほどです!

 

日本の柿“Japanese persimmon”を通して日本への理解が深まりますことを願っています。

 

 

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